Omiya Alpine Club
山行報告
DATA CONTENTS
日付 4月9日〜10日
宿泊 ツエルト泊
天気 晴れ
メンバー 瀬下 
歩行時間 1日目11時間  2日目5時間
アクセス
学林から諏訪神社奥社の裏から、御柱山、御小屋尾根を経て阿弥陀岳、赤岳に登る計画をした。
7日に自然保護委員の集まりで三峰の岳人の家に泊まったので、三峰から車で向かった。
八ヶ岳の自然文化園の駐車場には8時半に着いた。
そこから学林の十字路まで行き美濃戸口方面に向い途中から諏訪神社奥社を目指した。
奥社から尾根筋を御柱山、阿弥陀岳とルートをとった。
残雪が多く、さらに奥社から御柱山のルートは歩かれていないらしく、トレース、テープなど一切無かった。御柱山で美濃戸口からのルートに合流して初めてトレースが出てきた。非常に分かりにくいルートである。

御柱山から先は阿弥陀岳までただひたすら登る。晴天のため雪が腐りダンゴになるのでアイゼンを外す。樹林帯の中をビバークポイントを探しながら歩く。阿弥陀岳のしたで樹林限界線付近に原村の見渡せる、
3天が張れそうなテラス状の空き地を見つけビバークポイントとする。
この時点で、4時を廻り、赤岳までは無理と判断し阿弥陀岳までと決定する。
樹林限界線をすぎると、傾斜もきつくなり、風も強くなってきたので、アイゼン、ヤッケ、オーバー手袋など
厳冬期仕様になる。途中急斜面のトラバースや雪のついた梯子や鎖があり慎重に通過する。
頂上には6時10分くらいに着く。夕陽を見ながら記念撮影をし、下山を急ぐ。
暗くなる前にビバークサイトに着きたいと思うが、トラバース、鎖場の通過には慎重に時間をかけた。
完全に暗くなる前にビバークサイトに到着ここまではヘッデンの使用はなし。

ビバークサイトでは立ち木を使用しツエルトを張り、スコップで整地し、ツエルトに荷物を収容私ももぐりこんだ。さすがにこの作業中はヘッデンを使用した。ツエルトの中に入り落ち着いたのが7時。
お湯を沸かし夕食を取り、寝袋にもぐり込んだのが8時、1日フルに活動した。
予想通り、原村の別荘地の夜景が綺麗だった。星は出ているが、月はまだだった。

2時に目を覚ました。ツエルト内が月明かりで明るかった。
外に出てみると月明かりで阿弥陀岳や雪面に着いたトレースが良く見えた。
満月に近い月である。ヘッデンなしでも歩けるような月明かりに接し、この灯りで下山しようと決定した。
下山しても山ろくを少し歩かなければならないし、次の日仕事なので早く帰りたいとの心理は働いた。
昼間歩いたコースだし、御柱山からまだ歩いていない舟山十字路の道に入るが、
もし道に迷ってもその頃には明るくなるとの判断が働いた。
そう決まると早いもので、お茶を飲み撤収して歩き始めたのは、3時だった。
月明かりの雪道を廻りの山々と原村の夜景を見ながら歩くのは、幻想的な風景だった。

予想通り、御柱山まではなんら迷いようの無い道だが、御柱山で美濃戸口へのルートと分かれるあたりから分かりにくくなった。虎尾神社を目指したが、ルートが分かりにくい。
比較的分かりやすいトレースに従うと、諏訪神社奥社に向ってしまう。
予定通り明るくなってきて、地形も見えてきたので、虎尾神社の方向に修正した。
作業用の道が多く入っており、登山道のテープも無く非常に分かりにくい。

虎尾神社を過ぎると、道も明瞭で舟山十字路から別荘地を通り抜け車を停めた、自然文化園まで早朝散歩気分で歩いた。
別荘地のなかで朝食を摂り、車についたのは8時前だった。
そこで靴をアプローチシューズに履き替え、サブザックで山麓のハイキングをした立場川のキャンプ場まで行き、また戻り車を出発させたのは10時だった。楽しい山行であった。
阿弥陀岳
阿弥陀岳2
好天の阿弥陀岳
カモシカの足跡に導かれて・・・